Pocket

こんにちは、魚信本店 店長の田口です。

今回は、法事のご予約が入った日の厨房の様子を、ちょっと正直に書いてみようと思います。

「法事の食事会を任されたけど、親族の中にアレルギーがある人がいて、どこのお店に頼んでいいかわからない…」
「チェーン店に電話したら『アレルギー対応はできません』と断られた…」
「対応してもらえても、その人だけ別メニューの素っ気ない料理になってしまって、なんだか申し訳ない気持ちになった…」

こういうお声、本当によくいただくんです。法事やお祝いの席は、ご家族や親族がみんな揃って同じ食卓を囲む、大切な時間。そこで「自分だけ違う」なんて思いをさせてしまったら、せっかくの場が台無しになってしまいますよね。

そのあたりの話も含めて、法事のご予約が入った日の魚信の厨房がどんな空気なのか、包み隠さずお伝えしてみます。

こんな方におすすめ

  • ✅ 法事の幹事を初めて任されて、アレルギーへの対応が心配な方
  • ✅ 「対応不可」と断られた経験があり、お店選びに疲れている方
  • ✅ 家族の中にアレルギーがある方がいて、みんなで同じ料理を楽しめるお店を探している方
  • ✅ 東岡崎・岡崎市近辺で法事やお祝いの会食場所を検討中の方
  • ✅ 手作りにこだわった本格和食で、大切な節目をお祝いしたい方
東岡崎での法事の予約が入った日、厨房の緊迫した空気感に密着してみた | 季節の魚と釜飯 魚信

法事の予約が入った朝、まず私がすること

法事のご予約が入った日の朝は、いつもより少し早く厨房に入ります。

その日の最初の仕事は、食材の確認でも、火入れでもなく——予約台帳と、事前打ち合わせのメモを読み返すことです。

「今日は○○様のご法事。参加者12名。うちお一方が卵アレルギー、もうお一方がエビ・カニなどの甲殻類がNG。」

この情報、私は必ず自分の手帳にも書き写しています。ホールスタッフに伝わっているのはもちろんですが、実際に料理を作る私自身が「あのテーブルに、あのお料理が出る」という場面を頭の中でイメージしながら仕込みを進めるためです。

アレルギー対応で一番怖いのは、「食材を抜くのを忘れる」ことではなく、「出汁や調味料の中に気づかず含まれている」ことだと思っています。だからこそ、魚信では出汁からすべて手作りしていることが、実は大きな武器になっています。

市販の合わせ調味料や既製品のタレを使っていると、原材料を完全に把握するのが難しくなる。でも、鰹節と昆布からしっかり引いた出汁、自分で配合した調味料なら、何が入っているか全部わかる。だから、細かい対応ができるんです。

「卵なしで、でも寂しくない一皿」を作るために

今回の法事会席のメニューの中に、茶碗蒸しが入っていました。法事の席では定番の一品ですよね。でも、卵アレルギーのお客様には当然そのままお出しすることはできません。

こういうとき、マニュアル化されたお店の対応は大抵こうなります——「そのお料理はお出しできませんので、代わりに〇〇を……」と、別皿に小鉢が一つ追加されるだけ。

でも、それだと当人は「自分だけ違う」ということが丸わかりで、気を遣わせてしまう。法事の席で肩身が狭い思いをさせてしまうのは、私としても本意ではないんです。

だから魚信では、こう考えます。「茶碗蒸しの代わりに、同じタイミングで、同じくらい手のかかった、でも卵を使わない一品を用意できないか」と。

その日は、豆腐ベースのやわらかな白和えを丁寧に仕立てて、季節の野菜と合わせた小鉢をお出ししました。見た目も、他のお客様の茶碗蒸しと並べても遜色ない、きちんとした一皿です。

「自分だけ特別扱いされている」のではなく、「自分のためにちゃんと考えてくれた」と感じていただけるかどうか。そこが、アレルギー対応の本当の意味だと思っています。

予約の打ち合わせで、必ず私が直接確認すること

よく「アレルギーは予約時にスタッフに伝えれば大丈夫ですか?」と聞かれます。

もちろん、スタッフが丁寧に伺います。でも、魚信では可能であれば、私(板長)が直接お話を伺うようにしています。

なぜかというと、アレルギーの確認には「深さ」が必要だからです。

たとえば、卵アレルギーと一口に言っても——

  • 完全除去が必要なのか
  • 加熱した卵ならOKなのか
  • 卵を使った出汁(だし巻き等)も避けた方がいいか
  • 同じ調理器具の使用はどうか

……という確認が必要になります。これはホールスタッフよりも、実際に料理を作る人間が直接聞いた方が、聞き漏れがない。そして「ここまで確認してくれるんだ」という安心感にも繋がると思っています。

法事の幹事さんは、料理の手配だけでなく段取り全体に気を配っていらっしゃるので、「食事のことだけはちゃんとプロに任せられた」と思っていただけるのが一番です。

「法事の会食で利用しました。事前の打ち合わせから丁寧に対応してくださり、当日は安心してお任せすることができました。料理も気持ちがこもっていて親族から好評でした。」

ご法事でご利用のお客様

このお声をいただいたとき、「事前の打ち合わせ」という言葉に、思わずじんとしました。当日の料理はもちろん大切ですが、「この人に任せよう」と決めてもらえる打ち合わせの段階から、すでにお祝いや法事のサポートは始まっているんだなと改めて思いました。

✓ ここまでのポイント

  • 出汁から手作りしているからこそ、食材の中身を完全に把握でき、細かいアレルギー対応が可能になる
  • 「食材を抜くだけ」ではなく「代わりの美味しい一皿」を用意することで、アレルギーのある方も寂しい思いをしない
  • 実際に料理を作る板長が打ち合わせ段階から直接確認するから、聞き漏れが起きにくく、幹事さんが安心して任せられる

昼の営業が始まると、厨房の空気が変わる

法事の会食は、多くの場合お昼の時間帯に行われます。魚信でも、法事のご予約はランチタイムにいただくことがほとんどです。

11時の開店とともに、厨房の空気がスッと引き締まります。法事のお客様は、お寺でのご法要を終えてから移動されることが多いので、ご到着の時間がある程度決まっています。その時間に合わせて、料理のタイミングを逆算して段取りを組んでいく。

釜飯は、注文をいただいてから一釜一釜炊き上げます。炊き始めてから提供まで20分ほどかかりますが、この時間は絶対に省略できません。法事の席では、お客様がゆっくりお料理を囲みながら故人を偲んでいただく時間でもあるので、焦らせてしまうような段取りにはしたくない。でも、長く待たせすぎても失礼になる——その按配を読むのが、経験が必要な部分だと思っています。

法事のご会食では、陰膳(故人の分のお膳)のご用意をお申し付けいただくこともあります。その場合も、手を抜かずにきちんと整えてお出しするのが魚信のやり方です。亡くなった方への敬意も、料理を通して表せると信じています。

まとめ:「断られた経験がある方」こそ、一度ご相談ください

アレルギーのことで「対応できません」と断られてきた経験がある方は、きっと外食やお店選び自体に疲れてしまっているだろうな、と思います。

でも、魚信は既製品に頼らず、出汁から手作りしているお店です。だからこそ、「何が入っているか」を完全に把握したうえで、ひとりひとりに合わせた料理をご用意することができます。ただ食材を省くのではなく、「その方にとっても美味しい一皿」になるように、私自身が考えます。

法事の幹事さんで「参加者にアレルギーがある方がいて、どうしたらいいかわからない」という場合も、まずお気軽にお電話かご予約フォームからご相談ください。打ち合わせの段階からしっかりお話を伺い、当日は安心してお任せいただける準備をします。

岡崎市や東岡崎近辺で法事の会食場所をお探しの方、アレルギー対応に不安を抱えている方——ぜひ一度、魚信にご相談いただけたら嬉しいです。

もしこの記事を読んでご来店いただいた際には、「ブログ読んだよ」と声をかけていただけると、本当に嬉しいです😊

📞 お電話でのご相談・ご予約:0120-15-0173
(火〜日・祝日営業/月曜定休)

🗓 お席のご予約・空き状況の確認はこちら

皆様のご来店を、厨房からお待ちしております。

— 魚信本店 店長・田口 信一