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朝の6時。店の仕込み部屋に入ると、まだ外は薄暗い。
大豆を一晩水に浸けておいたものをミキサーにかけ、絞って、火にかけて。にがりを打つタイミングは、温度と感覚で判断する。うまく固まるかどうかは、その日の気温や湿度にも左右されるから、毎朝少しだけ緊張します。
こんにちは、魚信本店 店長の田口です。
今日は、「なぜ自分が毎朝この手作り豆腐を仕込み続けているのか」ということを、正直にお話ししたいと思います。効率だけを考えたら、業者から仕入れた豆腐を使えばいい。それが「正解」に見える場面も、実はありました。でも、私はそうしなかった。その理由を、少し時間をかけて聞いてもらえますか。
こんな方におすすめ
- ✅ 魚信の「手づくり豆腐」が気になっている方
- ✅ 添加物や既製品が気になり、手作りにこだわるお店を探している方
- ✅ 岡崎市でお食い初めや法事など、大切なお祝いの席に使えるお店を探している方
- ✅ チェーン店ではなく、作り手の顔が見える温かいお店でご家族の記念日を過ごしたい方
- ✅ 「料理は技よりも心」という言葉に共感できる方

料理人になって最初に覚えたこと
私が料理の世界に入ったのは、もう20年ほど前のことです。修業時代、先輩から最初に叩き込まれたのは「包丁の研ぎ方」でも「だしの引き方」でもなく、「段取りの大切さ」でした。料理というのは、仕上がりの一瞬だけでなく、前日の準備から始まっているんだと。
手作り豆腐も、その考え方と同じです。前の晩に大豆を水に浸けなければ、翌朝の豆腐はできない。手を抜いた分だけ、味に正直に出る。そのことを、若い頃に身体で覚えました。
岡崎の店に入り、会席料理を中心にお祝いの席やご法事をお手伝いする日々を重ねる中で、手作り豆腐はずっと「魚信の名物」であり続けてきました。創業58年。ずっとこのやり方で作り続けてきた。それだけでも続ける理由になりますが、私が本当に「これをやめてはいけない」と強く思うようになったのは、実はもっと後のことです。
息子が生まれてから、豆腐の意味が変わった
3年前、息子が生まれました。
子どもができるまで、「お食い初め」というのは仕事上のイベントでした。お膳を整えて、お客様をお迎えして、喜んでいただく。もちろん、その時から精一杯やっていました。でも、どこかで「サービスとしての感覚」があったのは正直なところです。
息子が生まれ、初めてお食い初めを「父親として」迎えた時、その感覚ははっきり変わりました。あの小さな手、一生懸命に口を動かす表情。「この子がどうか健やかに育ちますように」という気持ちが、胸からあふれてくる。涙が出そうになるのをこらえながら、「ああ、これをしたくてお父さんもお母さんも準備してきたんだな」と、初めて本当にわかった気がしました。
そしてふと思ったんです。お食い初めの膳に並ぶ豆腐が、スーパーで売っているパックのものだったら、どうだろう、と。
別に悪いわけではない。でも、やっぱり違う。自分の子どものお祝いの膳に乗せるなら、誰かが手間をかけて、心を込めて作ったものを食べさせたい。そう思う親心は、きっとどのお父さんお母さんも同じはずです。
だから、やめられないんです。毎朝の豆腐の仕込みを。
✓ ここまでのポイント
- 魚信の手づくり豆腐は、創業当初から守り続けてきた「毎朝仕込む」こだわりから生まれています。
- 3歳の息子を持つ父親として、お食い初めや節目のお祝いに「手作りの一品」を並べることへの想いがより深まりました。
- 「料理は技よりも心」——効率より、目の前の方に喜んでもらえるかどうかを常に優先しています。
手作り豆腐が「特別な席」に欠かせない理由
魚信の豆腐は、天然にがりを使って寄せた豆腐です。大豆の優しい甘みと、なめらかな口当たりが特徴で、余計なものは何も入っていません。
会席のコースの中に、この豆腐を一品お出しすると、お客様から必ず「これ、何の豆腐ですか?」と聞かれます。スーパーで売っているものとは、やっぱり味が違う。素材の味だけで勝負できる、引き算の料理です。
特に嬉しいのは、赤ちゃんや小さなお子様連れのご家族がいるお席での反応です。歯がまだ少ない赤ちゃんでもするっと食べられる。お口の中でほろりとほどける柔らかさは、ご年配の方にも喜んでいただけます。祖父母から赤ちゃんまで、3世代全員が安心して食べられる一品って、実はそう多くないんですよね。
お食い初めの膳、帯祝いの会席、ご長寿のお祝い。大切な席に、手作りの豆腐がそっと寄り添う。それが、私の考える「料理は技よりも心」の、一番わかりやすい形だと思っています。
「南伊勢や師崎の新鮮な魚と、名物の釜飯が絶品でした。手づくり豆腐も美味しくて、両親も大喜びしてくれました。」
ご両親のお誕生日でご利用いただいたお客様
「初めてのお食い初めで不安でしたが、店長さんも子育て中のパパということで、子ども連れでも温かく迎えていただき、とても安心できました。最高の思い出になりました!」
お食い初めでご利用いただいたお客様(30代・女性)
「手間をかける」ということの、本当の意味
飲食業界では、コスト管理や効率化の話がよく出ます。確かに、経営として大切なことです。でも私は、手作り豆腐の仕込みだけは、その「効率化」の外に置いてきました。
なぜかというと、手間をかけることは、お客様への「メッセージ」だと思っているからです。
一つの豆腐を仕込むのに、前日の準備から含めれば半日以上かかります。でも、そのひと手間があるからこそ、お客様の口に入る瞬間に「あ、これ違う」と感じてもらえる。その「違い」は、どんな言葉で伝えるよりも、舌が正直に受け取ってくれる。
岡崎市で創業58年。この地域で長く愛され続けてきた魚信が守り続けてきたものの中に、この手作り豆腐があります。南伊勢や師崎から届く新鮮な魚、炊き立ての釜飯、そして毎朝仕込む手づくり豆腐。これらは全部、「効率より、目の前の人に喜んでもらいたい」という一点に向かっています。
20年間料理を続けてきて、一番変わっていないのは、実はそこなんです。
まとめ:岡崎市で「手作りの温かさ」を届け続けるために
毎朝の豆腐の仕込みは、正直、楽ではありません。固まり具合が安定しない日もあるし、冬の早朝の仕込み部屋は冷える。それでも続けるのは、「これがないと、魚信じゃない」という感覚があるからだと思います。
お食い初めで赤ちゃんに食べさせるマネをする瞬間、法事のお席でご親族がしんみりと料理を口にされる瞬間、誕生日のお祝いで釜飯の蓋を開けた時の歓声。そういう瞬間の積み重ねが、私の料理人としての原動力です。
岡崎市でお食い初め、帯祝い、七五三、ご長寿のお祝い、法事のお食事会など、大切なご家族の節目をお探しの方は、ぜひ一度魚信にご相談ください。個室・お座敷完備ですので、小さなお子様連れのご家族にも安心してお越しいただけます。仕出し弁当・オードブルの配達にも対応しており、ご自宅でのお祝いやご法事にもお役に立てます。
ご予約・空席状況のご確認、またはちょっとした相談ごとでも、お気軽にどうぞ。お電話は 0120-15-0173 まで。スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしております。
もしお店にいらしたとき、「ブログ読んだよ」と声をかけていただけたら、本当に嬉しいです😊

