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こんにちは、魚信です。

今日は少し、しんみりとした、でも心から「ありがとう」を伝えたいお話をさせてください。

岡崎市・東公園動物園のシンボル的存在だったアジアゾウの「ふじ子」が、2025年7月30日、57歳の生涯を閉じました。
スリランカから日本に来て、岡崎には1982年から──なんと43年ものあいだ、私たち市民に笑顔と癒しを届けてくれた存在です。

岡崎 岡崎市 東公園 像のふじ子 お疲れ様 ありがとう 魚信 おから


■ふじ子と“ベルトコンベア”

動物園の名物だった「ベルトコンベアでの餌やり」。
リンゴがゆっくりふじ子のもとへ運ばれ、ふじ子が長い鼻で器用にパクリ!

子どもたちは歓声を上げ、カメラを構える大人たちも思わずにっこり。
「無料で会えるゾウ」として、多くの家族の思い出に刻まれました。


■そして、豆腐屋としての小さなご縁

実は魚信の敷地内にある豆腐工房「4代目原田豆腐」で生まれる“おから”は、東公園の動物たちの食事として活用されています。
ふじ子が直接食べていたかどうかは不明ですが、動物園の命を支える一部に、私たちの“食”が関われたことに、静かな誇りを感じています。

もしかすると、ふじ子が食べていたリンゴの隣に、おから入りのごはんがあったかもしれません。


■たくさんの「ありがとう」が届いています

8月1日からゾウ舎前に設けられた献花台には、リンゴやバナナの葉、そして手紙や涙が届けられています。
毎週会いに来ていたという女性、24年ふじ子の世話をされた飼育員・山西さんのコメントからも、ふじ子がどれだけ多くの人に愛されていたかが伝わります。

「ふじ子は、私たちにとって家族でした」
「モデル立ちが上手で、かわいかった」
「“もう片側のパートナー”だった」

そんな言葉が並ぶノートに、私たちもそっと心の中で「ありがとう」と書き足しました。

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■ふじ子の残したもの

ふじ子が歩いた43年の足あと。
それは、動物と人、人と人、地域と自然をつなぐやさしい道だったと思います。

私たち魚信は、これからも“食”を通じて、地域に根ざした優しさを届けていきたい。
命をいただき、命をつなぎ、そして感謝を伝えていく──
ふじ子の姿から改めて教わった、大切なことです。


■お知らせ

東公園動物園では8月31日まで献花を受け付けているそうです。
もしお近くに行かれた際には、ふじ子へ「ありがとう」を伝えてみてくださいね。

そしてその帰りには、魚信で手作り豆腐の味をぜひ。
きっとふじ子との思い出話に、ぴったりのお膳をご用意しております。


【おわりに】

ありがとう、ふじ子。
私たち魚信も、岡崎の一員として、ふじ子が愛されたこのまちを大切に育んでいきます。