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今日は完全私事なブログ
2025年6月22日 午前9時52分。
その瞬間、私は「母」から「祖母(ばあば)」になりました。
娘が元気な女の子を出産したのです。
それは、まるで時を巻き戻すかのような、奇跡のような一日でした。
予定日は7月4日──のはずだった。
出産予定日は、まだ2週間も先の7月4日。
「いよいよ赤ちゃんと会えるね」なんて話していた前日、名古屋に暮らす長女が岡崎の実家に帰ってきました。
「そろそろ実家の準備お願いね」と、にこにこ笑う娘。
「わかったわよ、次の休みにでも大掃除しようか」
そんな、のんびりとした会話を交わしたばかりでした。
出産というのは人生の一大事であると同時に、どこか穏やかで静かな準備期間もあるものだと、私は思っていました。
……でも、甘かった。
翌朝、突然の「破水しました」
まさか、こんなに早く来るなんて──
翌朝、娘から「破水した」と連絡が入りました。
でも私は焦らなかった。
なぜなら、私は4人の子を産んだ母。経験からくる“勘”で、「たぶん今日はまだ大丈夫。きっとお昼か夕方くらいかしらね」と予想していたのです。
ところが、その2時間後。
午前10時すぎ──
「産まれたよ」と娘からのLINE。
……え? えぇぇぇぇぇぇーーーーーーーっっっっ!?
あまりの急展開に、声にならない叫びが出ました。
そして思い出す、自分の出産
実は私も、出産はかなり早かった。
破水して、慌てて旦那の友人に病院まで車を出してもらい、
分娩台に乗ってから45分で──長女(今回のお母さん)を出産しました。
「いやいや、それ受け継がなくてもいいのに!」
そんな冗談を思わず口にしながら、
「この子は、やっぱり私の娘なんだなぁ」としみじみ思いました。
命のバトンがつながれた日
29年前、私はこの子を産んで「お母さん」になりました。
その娘が今、母になって、私を「ばあば」にしてくれました。
あの日、初めて娘を腕に抱いたときのことを、昨日のように思い出します。
あの柔らかくて小さな手。ぎゅっと握り返してきた力強さ。
その命が、また新たな命を生み出したことに、心が震えました。
「予定日より2週間早く生まれた理由」
娘のお産は、予定日よりも2週間も早い出産でした。
きっと多くの人が「早すぎたね」と言うかもしれません。
でも、私は思うのです。
この世に生まれる“タイミング”は、誰かが勝手に決めたものではないと。
この子は、この日を自分で選んでやってきたのだと。
よっぽどこの世界でやりたいことがあるんだね。
会いたい人がいたのかな?
見るべき景色が、すでに見えていたのかもしれない。
──そう思うと、胸がいっぱいになって、涙があふれそうになりました。
「孫は可愛い」とは聞いていたけれど
本当に、その通りでした。
まだ小さなその命に、私は完全に心を奪われています。
目の前にいなくても、写真を見るだけで頬がゆるむ。
名前を呼ばなくても、頭の中にずっと存在している。
「もうすぐ、家に来るんだって」
そう聞いてからというもの、家の空気までもうワクワクし始めた気がします。
「どんな声で泣くのかな」
「どんな表情で笑うのかな」
「どんなごはんが好きになるのかな」
まだ何も知らないのに、もう全部知りたいと思っている自分がいます。
女将から、ばあばへ。
店では魚信の女将として、
家では4人の子の母として。
これまでも命と食、そして家族を大切にしてきたつもりです。
でもこれからは、もう一つの顔が加わります。
“ばあば”として、これからも新しい日々を大切に生きていきます。
孫を抱ける日を心から楽しみにしながら──
今日も、厨房に立っております。
🍀読んでくださった皆さまへ
お祝いの言葉をくださった皆さま、本当にありがとうございます。
女将けい子、ついに“ばあばデビュー”です。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。